茶道教室 茶事『杓底一残水』

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茶室『叡智庵』主催の茶道教室「茶事『杓底一残水』」は、ご自身で茶事を催す事を目標とし、お一人から親子・家族でも参加できる茶道教室・親子茶道教室・家族茶道教室です!!

茶道教室 茶事『杓底一残水』のご案内

開催経緯:

 茶室『叡智庵』庵主が代表理事を務めていた叡智得留倶楽部では「文化庁伝統文化親子教室事業」に賛同し、2015(平成27)年度に初めて応募して以来、名称「親子茶道教室 茶事『杓底一残水』」で毎年連続採択され2024(令和6)年度の十周年記念をもって叡智得留倶楽部は解散し、この活動を終了いたしました。このプラグラムの最終回では、子どもさんたちが、親族等を客に迎え茶事、茶会を催しました。
 この間、その募集広告をご覧になった方々から、

  • ✔介護の合間の限られた曜日時間の中で自分の時間が欲しいが、大人が参加できるプログラムはないのか?
  • ✔○○流で長年稽古をしてきたが、本当に茶事を行うことができるのか?

等、大変熱心なお問合せを頂きました。
 又、親子茶道教室 茶事『杓底一残水』」に参加されたご家族から「叡智得留倶楽部解散」の話を受け、是非続けてほしい!とのご希望や、次回の開催予定の問合せ等を頂きました。
 そこで、無理の無い範囲で参加者のご協力を頂いて、茶室『叡智庵』が茶道教室「茶事『杓底一残水』」を行うことといたしました。

茶道教室概要:茶の湯と煎茶道

       ©せんちゃん
 和の総合伝統文化と言われる 「茶道」には「侘び茶の始祖」と言われる村田珠光※1に始まり武士に広まった「茶の湯」と、「煎茶道の始祖」と言われる売茶翁※2に始まり文人に好まれた「煎茶道」との歴史があります。その歴史的背景のでき事は現代社会にも通じ、私たちの日常生活で役立つ学びが多々あります。
 その状況下で庵主もそうでしたが、意外に日本人でありながらグローバル社会を迎え、海外の方が非常に興味をもっている和の伝統文化に触れる機会が少なく、その方々から質問を受けて、困ってしまう方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 本茶道教室では初心者から経験者を対象に座学・実技を共に学び稽古し、最終目標は茶の湯と煎茶道を融合した敷居の低い、楽しい茶事『杓底一残水』を参加者の大切な方をお迎えし催すプログラムです。
 流派にとらわれず「諸流皆我流※3,4」で、伝統的に行われてきた過去の茶会※5から現代の茶事※6、茶道を、哲学的合理的、且つ、綺麗な「和の総合伝統文化」と言われる「茶道」を身近に学び体験し自己研鑽し、自己実現を目指す為の、機会・茶論(サロン)・道場を提供しようと思います。
 古来、茶の湯の席で話してよい「数寄雑談」と、話してはいけない「世事雑談」が明確に区別されていたと言われます。何故でしょうか?本茶道教室ではこのタブーに敢えて挑戦し、「世事雑談」で現代社会にも通じる茶道の歴史的背景を基にその理由、及び現代社会では何故「世事雑談」をしても良いのかを考えます。
 本茶道教室のプログラムに2回以上参加する方、及び経験者(流派・練度は問いません)には個々の状況を鑑み、その目的・目標に応じ、プログラム・サービス内容を調整し、提供しようと思います。

※1:むらたしゅこう、応永30年(1423)-文亀2年5月15日(1502.6.19)
※2:ばいさおう、月海元昭(げっかいげんしょう)、高遊外(こうゆうがい、寛保2年)とも称した。延宝3年5月16日(1675.7.8)-宝暦13年7月16(1763.8.24))
※3:しょりゅうみなわがりゅう、松平治郷(まつだいらはるさと、不昧(ふまい)、寛延4年2月14日(1751.3.11)-文政元年4月24日(1818.5.28))不昧公は文化3年(1806)隠居し、この後5年をかけ下大崎村東端(現、品川区大崎)に11の茶室、7棟の宝蔵庫を有する「東都一の名園」、「松平不昧の楽園」と称される大崎屋敷を造園。
※4:本茶道教室は、茶の湯、煎茶道の既存流派を否定することなく尊重いたします。多様な文化の時代に対応し、受け継ぐべき伝統思想を基にした「現代の茶事」を行うことを目指していこうと思います。「守破離※7」本茶道教室参加者が本茶道教室で学ばれた後、その知識及び智慧を基に既存流派に進まれ、更に極め様とすることも否定せず、尊重いたします。
※5;現代は、一般的に茶道で客を招いて、茶道の作法にのっとり、茶を供する集まりを言うようになっています。
※6;古来、茶道の作法にのっとり茶を供するだけでなく,必ず懐石を伴う集まりを茶会と言っていたが、豊臣秀吉が催した大寄せの茶会と区別する為、それ以前の茶会を現代は一般的に茶事と言うようになっています。
※7:修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技(教科書)を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教え(教科書)についても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

茶道教室運営:

       ©ちゃーちゃん
 簡単な日本語ないし英語、及び、ひらがなないし英単語でコミュニケーションがとれ、自身をコントロールできる方、ないし同様のことができる方の管理監督下で参加できる方、且つやる気のある方であればどなたでも参加できます。参加に支障が考えられる方はどのように参加を実現するかを共に考えましょう!遠慮なく事前にご相談ください。
 参加者の年齢、経験・練度、希望・目標を踏まえ、その希望・目標達成をするように留意し進めるよう努めます。
座学はテキストも使用し実技と並行して進めます。実技は水屋準備・手前実技・片付です。基本枠の実技後、教室開催時間内であれば、他の方のお手前・点前を見学する、客役を演じる等、これらのことで学ぶことは講師の許可の基、自由です。
定型教室以外のイベントも別途開催予定です。
 「松平不昧の楽園」、「近代数寄者」益田鈍翁(どんのう)が茶会を催したこの大崎の地、茶室『叡智庵』8畳広間で、基本的に茶の湯席×1席、煎茶道席×1席で進行いたします。
 参加者及び全体の進み具合を考慮し、臨機応変に対応いたします。

開催日時:毎月第2土曜日13:00-19:00の間、予約基本枠約60分

 夏季教室(風炉)は5月~10月、冬季教室()は11月~4月の間に実施します。
 基本枠は約60分稽古の予約制で、約10分は準備、稽古は一柱(いっちゅう約40分)、約10分は片付けの計60分で下記運営イメージの基本枠土1から土7を指します。他の基本枠の前後の時間を講師が許可する場合に見学、客役、自習等に充てることができます。準備片付けの時間はその前後の基本枠の方と重なります。水屋、待合等で備え付け資料を読む等は自由です。
※教室は叡智庵及びその他の都合により第4土曜日に振り替える、ないし振り替えできない場合は休講することが有ります。尚、休講の場合は振込済み月謝の月割り分を返金致します。

基本枠の運営イメージ・申込状況

時刻 基本枠名 時間 2025夏教室 2025冬教室 運営
13:00 準備 開始     ・申込状況:
 アルファベットのIDは確定枠です。
 〇申込可
 △申込可・要調整
 ✕キャンセル待ち
・スムーズな運営にご協力ください。
・講師の許可を得て基本枠の前後の基本枠の見学、客役、自習等をすることができます。
・基本枠の参加者が集中できる様、お気遣いください。
・水屋、待合で備え付け資料等を読むことは自由です。
13:10 土1 1柱40分
13:50 片付・準備      
14:00 土2 1柱40分 B
14:40 片付・準備      
14:50 土3 1柱40分
15:30 片付・準備      
15:40 土4 1柱40分 A
16:20 片付・準備      
16:30 土5 1柱40分
17:10 片付・準備      
17:20 土6 1柱40分
18:00 片付・準備      
18:10 土7 1柱40分
18:50 片付 19:00終了    
 
 
 
 

※禅僧が坐禅の際、標準的な線香1本燃え尽きるまでの時間を一柱(いっちゅう)と言い、おおよそ40分を一つの単位としています。

参加費※8:(月謝制※9、売茶翁価格※10

基本枠:小判月謝半文月謝ただ月謝

  1. 小判月謝\2,001-/人以上+¥501-/人以上(金額は本教室内容の絶対評価、相対評価(相場5千円前後)等を考慮し申込時に参加者が決めて記入ください。一般的な教室運営です。)
  2. 半文月謝¥2,000-/人+追加¥500-/人(金額には教室運営に伴う人の賃金、企業の営利活動の利益を含みません。完全ボランティア運営です。)
  3. ただ月謝¥0~\1,999-+¥0~\499-/人(金額は選択した理由及び参加者の目標と合わせ申込時に参加者が決めて記入ください。奨学対象です。)

参加費は夏季教室、冬季教室の半期支払で、参加枠申込フォームに各売茶翁価格を選択申込後、当方から案内される指定口座へ夏季教室は4月末迄に、冬季教室は10月末迄半期末迄分(月謝×6か月、期途中参加は残月数)をまとめて振り込んで頂き参加が確定致します。(振込手数料はご負担ください、)
 茶事は参加者の企画により懐石等相当の代金(「その他費用」参照)が別途発生します。

※8:十週年記念親子茶道教室のアンケート、持続可能な教室運営、平等な機会の提供、及び当社のMissionを考慮し、参加費を設定いたしました。
※9:継続的に教えや指導を受ける謝礼として毎月支払う金で、参加者が休んでも返金されることはありません。
※10:煎茶道の祖、売茶翁は「茶銭は黄金百鎰(いつ)より半文銭までくれしだい。 ただにて飲むも勝手なり。ただよりほかはまけ申さず」と言って茶を売り歩いたと言われている。
(訳:茶の代金は小判二千両から半文までいくらでも良いです。勝手にただで飲んでも良いです。ただより安くはできません)

その他費用等;

  1. 茶事の費用は「茶室『叡智庵』価格表20220101.pdf」に準じ別途発生します。(室料、茶道具使用料は50%引き)
  2. 使用するテキスト(ひらがなルビ付き)等コピーをご希望の場合は「茶室『叡智庵』価格表20220101.pdf」に準じます。
  3. 入会金、許状等の名目の料金、謝礼、盆暮れ等の付届け等は一切必要ございません。
  4. 体験(薄茶を点てる、又は玉露を煎れる。菓子付)、見学はご相談ください。

持物等:

 茶道で使用する小物(扇子、懐紙入れ、菓子楊枝、ふくさ(服紗・帛紗・袱紗)、茶巾)をお持ちの方はそれらを持参ください、お持ちでない方は、初回に確認してください。尚、別途布巾及び手拭きはお持ちください。布巾、手拭きをお持ちでない場合はタオル茶室『叡智庵』価格表20220101.pdfをお分けいたします。
 作法として茶室入室にあたり、
  白足袋(守)、なければ洗濯済みのソックス等(破)に履き替えてください。
  腕時計、指輪は茶器を傷つける可能性があることから、身に着けません(守)。しかし、本教室では紛失等のリスクを考慮し、支障がない限り指摘はしません(離)。